蕎麦切り 風来坊

草津温泉はソバでも名店が多いと聞いた。今回の目的である外湯巡りで行く前に、草津温泉のソバ店を調べて、宿に行く前に最も人気があると思われた「蕎麦切り 風来坊」に寄った。ソバは確かに美味いのだが・・・

ソバ自体、十割蕎麦は確かに美味い。普段は二八蕎麦が好きなのだが、その理由はある程度の弾力と歯応えがあるからで、此処の蕎麦は十割ながら弾力があり、蕎麦自体の旨味も感じた。

評判の通り、天麩羅も薄い衣で野菜の旨味も引き立てていた。蕎麦湯は蕎麦粉を溶いて出すので、かなり濃いめになり、蕎麦粉の美味しさを感じられた。

本業を持ちながら、それなりに有名な店で夜だけ修行をさせてもらった者として、辛口の批評としては、遅すぎる。主人一人で対応していたので仕方ないとしても、お客様に対して失礼になるのではないかと感じた。先にまだ出していないグループが2組いて、全員で7人、天麩羅が2皿。その後に我々の分が出たのだが、注文から45分を少し過ぎてしまった。

蕎麦は作り置きして冷蔵庫に用意してあるので、本来ならもう少し早くて良いはずなのだが。天麩羅も油を高温にしてから入れ、少し火力を落としてジックリと揚げる。衣の作り方と火力の使い方は勉強になった。だが、それ程多くもない天麩羅なのに、用意するのに時間が掛かりすぎる。蕎麦を茹でる鍋が少し高い位置なので、蕎麦湯が取りにくいのか、それとも主人の蕎麦粉に対するこだわりなのか、蕎麦湯は蕎麦粉を溶いて出している。蕎麦粉その物の旨味は伝わるが、個人的には蕎麦を茹でた後の茹で汁の方が好きだ。

周囲は草津温泉から少し離れた、林の囲まれた中に有り、何となく落ち着く。店内の作りも落ち着いた雰囲気があり、何となくノンビリと出来る。長い時間待たされてもイライラしなかったのは、この店の雰囲気なのかも知れない。蕎麦好きだが、あくまで蕎麦はスナック食と考えているので・・・どうも。

プロの元で修行(和食だけだが)した?者として、直ぐに単価の計算をしてしまう悪いクセがあるのだが、価格的には「たまに行くなら・・・」とか「旅の想い出・・・」とか、「ちょっとリッチな・・・」と言った所になる。家人達は久し振りに美味しい蕎麦を食べられたと喜んでいた。まあ、それならそれで充分なのだが、美味ければ美味いほど辛口の批評に成ってしまう、という欠点が自分にはある。

カテゴリー: 群馬の食材 タグ: , パーマリンク