清掃の講習会が終わった

オフィースクリーニング講座が終わった。あの9日間の充実した日々に比べ、今朝は全くダメだ。5時には目覚め、6時に起床。朝食と昼食用の弁当を作り、夜間に作った麦茶を用意する。毎日、講習会を受講する事が楽しかった。久し振りに、毎日が充実していた。

九日間、単なる清掃ではなく、群大病院や桐生厚生を念頭に置いて、様々な場所、診察室・廊下・病棟・個室・大部屋病室・トイレ・食堂・面会室、そこを自分が担当して、教えられた通りの清掃をするにはどの様な動線を描けば良いのか想像する。掃除をしカートを動かすときの周囲への目配りや、見舞客や患者家族から聞かれた場合の対応、看護師さんはじめ医療スタッフとの対応など、掃き掃除の実習をしながら、まるで自分が病棟内で掃き掃除をしてるように想像して行った。

病院の清掃員をした経験があるという人が居た。どこの世界でのそうだが、自分は経験者だと言う事で、このおばちゃん、講師以上に口出しをしてうるさかった。しかもかの群大病院で働いていたという割に、素人が見ても下手だった。その人が言うには、病院の清掃は看護師さん達がうるさくて、しかも賃金が安くて・・・という。この人だけが嫌だった。

病院という場所柄、衛生に関してはうるさくなくてはいけない。ひとたび感染症が広まれば、体力の弱ってる人ばかりだから、大変な状況になる。単なるゴミの掃きだし運搬だけの仕事ではない。いかに快適に、最高の清潔を保つ為にはどうしたら良いのか、医療スタッフや介護者見舞いの人に気付かれず、最高の居住空間を作る為には、清掃が大事な部門だ。うるさく言われるから嫌なら、病院には向いてないのだろう。それ以上に金の事ばかり言うので気分悪かった。

金だけが問題なら、今までのキャリアを活かした所を探す。金が無くて生きられないというなら、飢え死にしても怖くはない。仮に清掃という仕事に就けるとしたら、これが最後の仕事になるだろう。自分の人生で最高の、自分自身にも誇れる様な仕事をしたい。

百か日までに、とうとうカアさんは迎えに来てくれなかった。後何年間、一人で生きなければ成らないのか分からないが、せめてその日までは、思い残す事のない生き方をしたい。旅行も、好きな物を食べたり、チータンと遊んだり、それ以上に、自分は一人になっても良い生き方が出来たという、そういう仕事がしたい。褒められる事もなく、一人前の事が出来なくても、最後まで一生懸命に努力をし、自分自身に恥じない生き方が出来たと満足するくらい、カアさんと同じ様な境遇になってしまった人達の為に、ただのゴミ拾いだけでいいから、過ごしやすい環境を作る、そのお手伝いをしたい。

 

4ヶ月が過ぎ、もう絶対に逢えないのに、何をしても共に話し合う事さえ出来ないのに、カアさんの為に何かがしたい。そういう気持ちで選んだのが、病院の清掃員だ。慌てて職探しをする事もないだろう。人生最後の仕事だ、ジックリと待つ事にしたい。

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